被害想定額1億円超え!悪質カジノ詐欺20選【後半】

勝つも負けるもまさに「運」次第なカジノですが、中には“勝利”のために悪質な手口でカジノ経営者やディーラー、他のプレイヤーを欺く人達が存在します。

前半の記事に続き、被害想定額が1億円を超える悪質なカジノ詐欺10種をご紹介します。「前半をまだ読んでいない」という方は、ぜひまずは前半からチェックしてみてくださいね。

author 執筆者: 伊藤めぐみ 最終更新日:2022/07/27

11.ディーラーボタンカメラ

バカラのディーラーとプレイヤーの共犯によるカジノ詐欺です。

バカラの偽ディーラーは、制服ベストのボタンを携帯用ビデオ記憶装置につながれた小型カメラを隠したボタンと交換します。シャッフルの際、ディーラーは「ハイリフティング」をしてカードの並びをカメラで捉えます。

カードの並びを損なわないようにディーラーは偽のシャッフルを行い、その後カードをまっすぐにして、カットしたカードを共犯者のプレイヤーに手渡します。ディーラーが休憩に入った後、人目につかない場所でビデオ記憶装置をコンピューターに接続してビデオを確認します。カードの並びがわかったら、テーブルにいるプレイヤーにメールで情報を伝えるというのが一連の手口です。

被害想定額:1億円~10億円

12.カードマッキングチーム

プレイヤーは、袖に「ホールドアウトデバイス」という装置を装着してバカラのゲームに参加します。ホールドアウトデバイスとは、袖口から小物(この場合はトランプ)を出し入れできるロボットアームのような装置のことです。

あらかじめ仕込んでおいたカードがハンドの価値を高めることができる場合、プレイヤーは装置を作動させてカードをこっそりと手の中に伸ばし、要らないカードと入れ替えます。なんともギミッキーなカジノ詐欺の手口です。

ちなみに装置で袖の中に隠しておく”スターター”のカードは、カジノから盗んだものや、偽造したものなど、ケースによってさまざまです。

被害想定額:10億円~100億円

13.スロットマシンのボタン連打の不具合

名前からわかるように、スロットマシンの「不具合」を悪用した詐欺の手口です。

ある種のビデオポーカーマシンに「悪用できるソフトウェアの不具合」があることが、あるプレイヤーによって発見されました。その不具合というのは、勝ったジャックポットをより高い掛け金で再度プレーできるという「ダブルアップバグ」でした。

まず、1回1セントで回せるマシンに座りジャックポットを獲得。するとそのマシンは再び動き出します。ジャックポットが出てもキャッシュアウトせずに、ボタンを特定の順番で押すと、「最大の掛け金」で勝ちのハンドをもう一度プレーできてしまうのです。マシンの不具合とはいえ、なんとも卑怯なカジノ詐欺の手口の一つです。

被害想定額:1億円~10億円

14.クラップス・コール・ベット・コリュージョン・ケイパー

クラップスとは、ディーラーとプレイヤーで2個のサイコロの出目を競う人気カジノゲームです。そんなクラップスのゲームで使われた詐欺の手口とはどのようなものでしょうか?

クラップスのディーラーは、プレイヤーと共謀して本当は存在しない大差の儲け率の「ホップベット」を支払います。サイコロが振られた瞬間、ディーラーとグルであるプレイヤーの一人が、まるでコールベットであるかのように、誰も理解できない言葉を発します。その後、偽のディーラーはホップベットの代金を勝ち金として共犯のプレイヤーに支払うという手口です。

いたってシンプルな手口ですが、その場にプレイヤーとして参加していたら、詐欺であると気がつかないかもしれません。知っておいて損はない、カジノ詐欺の手口でしょう。

被害想定額:1億円~10億円

15.バカラカードキャリアー窃盗団

続いて紹介するのは、窃盗団による悪質なカジノ詐欺です。窃盗団は、バカラルームのカード保管キャビネットの周りに集まり、セキュリティスタッフと監視カメラの視界を遮ります。その間、彼らはキャビネットに侵入し、バカラのゲームで将来使用される予定の、あらかじめシャッフルされた416枚のカードを盗みます。

窃盗団は、ホテルの部屋で盗んだカードの並びを記録し、同じ並びのままカードをキャリアに収納し、窃盗したときと同じ方法でキャビネットにカードを戻します。そのカードがバカラのゲームで使用されるタイミングでゲームに参加し、賭けるという手口です。

被害想定額:10億円~100億円

16.カメラバン・チーム

袖に隠しカメラを忍ばせたプレイヤーとその共犯者によるカジノ詐欺です。

袖に隠しカメラを仕込んだプレイヤーと、そんなこととも知らないディーラーは、スリーカードポーカーをプレイします。プレイヤーは、袖のカメラでディーラーのハンドの価値を撮影。その間、仲間の共犯者はカジノの外にある中継車でプレイの様子を確認します。

中継車内でディーラーのハンドを確認できたら、隠しイヤホンを通じてテーブルにいるプレイヤーに伝えるという一連の流れで、詐欺行為を実行します。

被害想定額:1億円~10億円

17.スロットマシンのリガー社員

機械の内部にアクセスすることができる不正なスロット従業員のチームによる詐欺行為です。彼らは、機械にアクセスし、ボーナスクレジットを不正に払い出すように細工を行いました。さらに彼らは、専門知識を駆使して、コイン投入額を変更し、機械からの不正な引き出しの履歴をすべて削除することにまで成功しました。

このような不正行為で手に入れた利益は、4年と5ヶ月間もの間、彼らの妻や交際者によって換金され続けました。彼らの詐欺行為は、盗んだお金を「洗浄」するために、実在しないペーパーカンパニーとその銀行口座まで作り上げるといった徹底ぶりでした。

ちなみに、盗んだお金を「洗浄」するというのは、非合法的に得た金銭を、合法的に稼いだかのように見せるためのプロセスを意味します。

被害想定額:1億円~10億円

18.フェイスアップ・バカラ・スプレッド・カメラ

バカラゲームで「メーカー製のプレシャッフルカード」を使用するカジノでは、ディーラーによって約2デックのカードを「表」向きに広げ、プレイヤーにカードが混ざっていることを確認してもらうという手順を導入しています。

そんな中、プレイヤーはディーラーと共謀し、袖に隠しカメラを忍ばせてバカラのゲームに参加し、2つのデックの並びを記録します。ディーラーは「偽」のシャッフルを行い、2つのデックの並びをグルであるプレイヤーが記録した時のままにします。その後、プレイヤーはテーブルを離れ、ビデオを確認。戻ったプレイヤーや友人と一緒に自分らの順番が来るのを待ち、結果を計算。計算結果に従って賭けるという手口です。

被害想定額:1億円~10億円

19.非対称カードの攻略法

ある女性は、バカラのゲームで自動シャフラーとフタがされていないシュー、さらには「エッジソートが可能な、下手に設計・製造されたカード」を使用しているカジノを探していました。

そんなカジノを見つけたら、彼女は大物カジノプレイヤーと共謀して、カジノの標準的な手順の変更をリクエスト。後にそのリクエストは承認されました。彼らが要求した重要な変更というのは、「カードを裏向きで配り、プレイヤーが指示を出す前にカードを一枚一枚見せる」というものでした。

この作戦でエッジソートが可能になったことで、次のラウンドで賭ける前に「ハイカード」と「ローカード」を見分けられるようになり、優位に賭けられるようになったという手口です。

被害想定額:10億円~100億円

20.ディーラーがカードを記憶する

名前からわかるように、ディーラーがカードの並びを記憶し、共犯のプレイヤー達に合図を出すというシンプルかつ悪質な詐欺の手口です。

バカラゲームのシャッフル中、監視されていないディーラーは約20枚のカードを手に取り表にざっと目を通します。この際、カードの並びを記憶に留めておきます。その後、覚えた20枚のカードの並びを損なわないよう、偽のシャッフルを行います。

テーブルにいる共犯のプレイヤーは、記憶された並びが現れるまで待ち、次の3〜5枚のハンドの結果を頭の中で計算します。各ハンドが配られる前のタイミングで、偽のディーラーは共犯のプレイヤーたちに、何を賭けるかをジェスチャーで指示を出します。

被害想定額:1億円~10億円

カジノ用語辞書

後半で登場した「カジノ専門用語」とその意味を一覧表にまとめました。ここにない専門用語については、前半記事で解説しているのでぜひ合わせてご確認ください。

用語 意味
クラップス 2つのサイコロの出目をディーラーと競うカジノゲームのこと
ホップベット チップの掛け金を増やすこと
コールベット レイズしたプレイヤーと同額の最大ベット額までチップを賭けること
リガー 不正を働く人
エッジソート(エッジソーティング) カードの裏側の微妙な模様や違いを観察・学習し、トランプ(の数字)が低いか高いかを判断する手法のこと

まとめ

前半に引き続き、被害想定額が1億円を超える悪質なカジノ詐欺を10選ご紹介しました。一口にカジノ詐欺といっても、記憶やエッジソートに頼ったシンプルなものから、コンピュータやソフトウェアなどを活用したハイテクなものまで、その手口はさまざまです。これらの手口を知っておけば、万が一海外でカジノで詐欺グループに出くわした際に違和感に気づくことができるかもしれません。

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